こんなお悩みありませんか?
- 慢性的な下痢や便秘が続いている
- 下痢と便秘を繰り返している
- お腹が張ってガスが出やすい
- 血便が出た
- 腹痛と発熱がある
- 粘液状の便が出る
- 下血を伴う下痢がある
- 急な腹痛の後に血便が出た
- 食べた後に腹痛や下痢が起こる
このような症状でお悩みの方は、大腸の病気が原因かもしれません。
和歌山県西牟婁郡上富田町にある中井・丸岡医院では、消化器病専門医・消化器内視鏡専門医による専門的な診断・治療で、症状の改善をサポートいたします。
大腸について
大腸は、盲腸、結腸、直腸で構成され、大きくお腹の周りを取り囲むように配置されています。結腸は小腸までの経路で吸収されなかった残りの栄養、ナトリウムなどの電解質を吸収し、また水分も吸収して固形の便を作る働きをしています。作られた便は直腸に一時的に溜められて、直腸から筋肉の働きで肛門へと送られて排泄されます。
主な大腸の病気について
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群の症状
- 慢性的な下痢・便秘の繰り返し
- お腹の張り
- ガスが出やすい
- 腹痛
過敏性腸症候群の特徴
- 大腸カメラ検査で特に病変が見当たらないのが特徴
過敏性腸症候群の原因
- ストレス、自律神経の乱れが主な要因
過敏性腸症候群の治療
- 下痢型、便秘型、不安定型それぞれに合わせた薬物療法
- ストレス環境の改善
- 生活習慣の修正
炎症性腸疾患
| 病名 | 潰瘍性大腸炎(難病指定) | クローン病(難病指定) |
| 病態 | 大腸の粘膜に炎症、びらん・潰瘍が生じる難病 | 消化管全体に飛び飛びで炎症・潰瘍が起こる |
| 症状 |
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| 特徴 | 直腸から炎症が広がり、症状の悪化と改善(寛解期)を繰り返す | 10~20代の男性に多い(男女比2:1) |
| 10万人に30人弱の稀な疾患 | ||
| 原因 | 免疫異常や生活習慣が関与すると考えられている | 免疫機能の異常が関与 |
| 治療 | 5-アミノサリチル酸薬(5ASA)、ステロイド薬の内服・静脈投与・直腸投与、免疫抑制薬。寛解期も治療継続が重要 | 低脂肪で流動性のある食事療法、重症時は点滴・腸管栄養、5-ASA製剤・ステロイド薬による薬物療法 |
虚血性腸炎
虚血性腸炎の症状
突然の腹痛のあと、真っ赤な新鮮血の血便
虚血性腸炎の特徴
比較的高齢の女性や便秘の方に多い
虚血性腸炎の原因
- 大腸血管の血流障害による栄養・酸素不足
- 便秘による腸管内圧上昇
- 糖尿病・高脂血症・膠原病なども関与
虚血性腸炎の注意点
- 一過性が多いが再発率が高い
- 悪化すると腸の狭窄や壊死の危険
虚血性腸炎の治療
- 腸管安静
- 絶食
- 点滴治療
- 重症時は手術
感染性腸炎
感染性腸炎の病態
細菌・ウイルス・寄生虫などの病原体による腸の炎症(食中毒の多くが該当)
感染性腸炎の症状
数時間から数日の潜伏期後
感染性腸炎の病原体
- 腹痛
- 下痢
- 嘔吐
- 発熱
感染性腸炎の特徴
- サルモネラ菌
- 腸管出血性大腸菌(O157)
- カンピロバクター
- ノロウイルス
感染性腸炎の感染経路
- 夏は細菌性、冬はウイルス性が多い。
- 数日で自然治癒することが多いですが、O157など重篤なものもあります。
感染性腸炎の治療
- 対症療法的薬物療法
- 脱水時は点滴
手洗い・消毒で感染拡大を防止も大切です。
大腸憩室炎
大腸憩室炎の病態
大腸憩室とは、腸管内部の圧力上昇により、腸壁の脆弱な部分の粘膜が外側に突出し、袋状になった状態をいいます。憩室炎はこの袋に炎症がおこっている状態です。
大腸憩室炎の症状
- 便秘
- 下痢
- 腹痛
- 発熱
大腸憩室炎の特徴
憩室炎が悪化すると、膿瘍形成(お腹の中に膿のたまりができること)や、腹膜炎をおこし危険です
大腸憩室炎の治療
- 抗菌薬
- 腸管安静(絶食・点滴)
- 重症時は憩室部分の外科的切除
大腸憩室炎の経過
再発を繰り返すことが多く、継続的な経過観察が必要
大腸ポリープ
大腸ポリープの種類
腫瘍性(がん化リスクあり)と非腫瘍性(良性)に分類
大腸ポリープの注意点
- 腫瘍性の腺腫は良性でもがん化する可能性が高いです
- 非腫瘍性のポリープも上行結腸や横行結腸のものはがん化する可能性があると言われています
大腸ポリープの特徴
自覚症状がはっきり現れないことが多い
大腸ポリープの検査
便潜血陰性でもポリープが成長していることがあるため、正確な診断には大腸カメラが必要
大腸ポリープの治療
発見時に内視鏡で切除、悪性疑いは組織検査
大腸がん
大腸がんの発生パターン
ポリープ(腺腫)の悪性化、潰瘍性大腸炎などの慢性炎症からのがん化 、最近は非常に稀といわれていますが正常細胞から直接発症
大腸がんの症状
初期は無症状がほとんどです。
進行すると
- 下血・便潜血・血便
- 腹部膨満感
- 便秘と下痢を繰り返す
- 便が細くなる
- 体重減少
大腸がんの年齢
40歳頃から発症率が増加
大腸がんの家族歴
遺伝的傾向が比較的高い疾患
大腸がんの検査(大腸カメラ)
- 40歳以降は1〜2年に1回の検査をおすすめします。
- 家族歴がある場合は40歳未満でも定期検査が大切です。
大腸がんの重要性
- 早期発見・早期治療により予後が大きく改善
専門医による正確な診断が大切な理由
大腸の病気は症状が似ているものが多く、適切な治療のためには正確な診断が不可欠です。当院では大腸カメラ検査などによってしっかりと病気を特定し、患者さまお一人ひとりに最適な治療方針をご提案いたします。
ちょっとした不調などのサインに気づいたら、お早めに当院までご相談ください。消化器病専門医・消化器内視鏡専門医が、専門的な診断・治療をご提供いたします。


