0739-47-0150

高尿酸血症(痛風)

こんなお悩みはありませんか?

  • 足の親指の付け根など関節に激痛がある
  • 健康診断で尿酸値が高いと言われた
  • 最近、体重が増え気味だ
  • ビールをよく飲む、プリン体の多い食事をとりがち
  • 家族に痛風の人がいる

このような方は高尿酸血症や痛風の可能性があります。早めに和歌山県西牟婁郡上富田町の中井・丸岡医院までご相談ください。

高尿酸血症(痛風)とは?

高尿酸血症とは、体内で作られる尿酸が増えすぎた状態を指し、尿酸値が7.0mg/dL以上の場合に診断されます。

尿酸はプリン体が分解されて生じる老廃物で、通常は尿として排出されます。しかし、排泄がうまくいかないと血液中に蓄積され、結晶化して関節などに沈着します。これが原因で起こるのが「痛風発作」です。痛風は「風が吹いただけでも痛い」と言われるほどの激しい痛みを伴う関節炎で、多くは3050代の男性に見られます。特に足の親指の付け根に症状が現れやすく、数日間痛みが続きますが、自然に治まるため放置されるケースも多いです。しかし、尿酸値を放置すると再発を繰り返し、腎臓病や尿路結石など重大な合併症を引き起こします。

高尿酸血症(痛風)の原因

高尿酸血症は、次のような原因で発症します。

  • 遺伝的な体質(尿酸の産生が過剰または排泄が低下)
  • 肥満やメタボリックシンドローム
  • ビールなどアルコールの過剰摂取
  • レバー、干物などプリン体を多く含む食品の摂り過ぎ
  • 特にビールはプリン体が多く含まれるため、飲み過ぎに注意が必要

高尿酸血症(痛風)の合併症

高尿酸血症を放置すると次のような合併症が起こることがあります。

  • 痛風発作(激痛を伴う関節炎)
  • 慢性腎臓病(CKD)
  • 腎不全(重症化すると人工透析が必要)
  • 尿路結石(背中や脇腹に激痛)

また、高尿酸血症は糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病とも関連し、メタボリックシンドロームを伴うことが多いです。

高尿酸血症(痛風)の検査

症状がない高尿酸血症は血液検査や尿検査で診断します。

血液検査(尿酸値測定) 7.0mg/dL以上で高尿酸血症と診断
尿検査(尿酸クリアランス) 尿酸排泄の状態を調べます

当院では、これらの検査が可能ですので、お気軽にご相談ください。

高尿酸血症(痛風)の治療

治療の目的は尿酸値を6mg/dL以下に維持し、痛風発作や合併症を予防することです。

食事療法

  • プリン体を含む食品(レバー、干物など)の摂取を制限(1日400mg以下)
  • 水分を十分に摂り尿酸を排泄させる
  • アルコールを控え、特にビールは避ける
  • 適切なカロリーで栄養バランスのよい食事を心がける
  • 極端な糖質制限は尿酸値を上げるため避ける

運動療法

  • ウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動を定期的におこなう
  • 無酸素運動など強度の高すぎる運動は尿酸値を上昇させるため控える
  • 適度な運動で体重管理をおこない、メタボリックシンドロームを改善する

薬物療法

  • 痛風発作経験者や尿酸値9mg/dL以上の方は薬による治療が必要
  • 尿酸産生抑制薬や排泄促進薬を使用し、尿酸値を下げる
  • 痛風発作中はNSAIDs(消炎鎮痛剤)で痛みを抑える治療

尿酸降下薬は継続的な服用が必要なため、医師の指導に従うことが大切です。

尿酸値と痛風発作リスク

尿酸値が9mg/dL台の人は、6mg/dL未満の人と比べ痛風発作リスクが約40倍になります。尿酸値10mg/dL以上では約60倍にまで跳ね上がります。

 

高尿酸血症を放置すると痛風発作や合併症のリスクが著しく高まります。

高尿酸血症(痛風)の予防法

尿酸値を上げない生活習慣

  • 肥満を防ぐため適正体重を維持する
  • プリン体やアルコールを控えた食事をとる
  • 水分をこまめに補給する
  • 適度な運動を定期的におこないましょう

尿酸値が高い方や痛風でお悩みの方は、お早めに当院へご相談ください

高尿酸血症や痛風は激痛を伴うだけでなく、重大な合併症を引き起こす危険があります。尿酸値が気になる方や痛風発作の経験がある方は、早期に治療を開始することが重要です。食生活の改善、適度な運動、薬物治療などを組み合わせ、継続的に治療をおこなえば症状のコントロールが可能です。中井・丸岡医院では患者さまお一人ひとりに合わせた治療法をご提案し、安心して治療を続けられるようサポートさせていただきます。