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外科

外科診療の特徴

外科は、身体の異常や病気を治すために手術や切開などの物理的な治療をおこなう診療科です。外科医としての経験をもとに、手術加療が必要と判断される場合には、適切な医療機関を紹介させていただきます。
内科では主に薬物療法や生活指導などの非侵襲的な治療をおこなうのに対し、外科では身体の外側から疾患を治すための手術など、物理的な治療方法を主におこないます。現代の医療では、外科と内科の医師が連携して患者さまの治療にあたることが一般的です。
 

「何科を受診すればよいかわからない」というお悩みも、まずはお気軽にご相談ください。適切な診療科をご案内し、必要に応じて専門医療機関をご紹介いたします。

主な外科疾患・外傷

消化器外科疾患(専門分野)

腹部疾患

虫垂炎(盲腸)、胆石症、腹部大動脈瘤

消化器がん

胃がん、大腸がん、肝がんなどの外科治療

肝胆膵疾患

肝臓、胆のう、膵臓の疾患

消化管疾患

胃十二指腸潰瘍、炎症性腸疾患

内視鏡治療

消化管ポリープ、早期がんの内視鏡による切除

一般外科疾患

胸部疾患

肺がん、胸部大動脈瘤

泌尿器外科

腎臓・泌尿器系の疾患

甲状腺疾患

甲状腺腫瘍、甲状腺がん

外傷・救急対応

骨折・脱臼

応急処置と専門医への紹介

外傷処置

切り傷、やけど、打撲などの外傷

交通事故による外傷

緊急時の初期対応

皮膚・軟部組織疾患

皮膚腫瘍

イボ、ウオノメ、粉瘤などの摘出

良性腫瘍

脂肪腫、線維腫などの摘出術

肛門疾患

痔疾患

いぼ痔、切れ痔の治療

肛門周囲疾患

肛門周囲膿瘍、痔瘻など

鼠径ヘルニア(脱腸)について

鼠径ヘルニアとは

鼠径ヘルニア(脱腸)は、足の付け根の辺り(鼠径部)で筋膜が薄くなっている部分から、腸などの内臓が腹腔外に飛び出してしまった状態です。患者さまの約9割が男性で、特に50歳代以上の方に多く見られます。

男性には鼠径管と呼ばれる通路が存在し、加齢などによって筋膜が弱ると鼠径管が開きやすくなり、この部分に腸が入り込むことで鼠径ヘルニアが起こります。

女性では、大腿管から腸が飛び出す大腿ヘルニアが起こることがあり、これも鼠径ヘルニアの一種です。出産や重い物を持つなど腹圧がかかる状態が続くことで発症することがあります。

症状について

初期症状

鼠径部の膨らみ

お腹に力を入れたときの膨らみ

進行時の症状

鼠径部の重苦しさや痛み

合併症状

便秘

排尿障害(脱出部位による)

嵌頓状態になると、腸が周囲の筋肉で締め付けられて押しても戻らなくなり、腸閉塞の症状(痛み、便秘、嘔吐)が出ることがあります。この状態は緊急手術が必要になる場合があります。

検査・診断

基本的には視診と触診で診断いたします。鼠径ヘルニアと診断された場合、脱出している部分の詳細な状態を確認するため、超音波検査や下腹部CT検査をおこなうことがあります。

治療方法

鼠径ヘルニアの基本的な治療は手術です。腸などが脱出してしまう穴(筋肉の隙間)を、人工のメッシュ(網)などで内側からふさぐ手術をおこないます。

手術加療により、鼠径ヘルニアの症状は改善され、見た目が元通りになるとともに腹部の違和感もなくなります。また、嵌頓状態になることを予防できます。

いぼ痔・切れ痔について

症状について

便器が真っ赤になるような出血があると大変驚かれると思いますが、大便によっていぼ痔が傷ついたり、肛門の粘膜が切れて傷ができたりすることで出血が起こります。

こんな症状ありませんか

おしりが痛い

飛び出たいぼ痔が戻らない(肛門になにか触る)

検査・診断

肛門の診察時に、その場で痔から出血があればかなりの確信度をもって痔出血と診断できます。しかし、診察時には自然に止血されており、出血していた所がはっきりわからないということも多いのです。

じつは、痔からの出血ではなく奥の大腸に出血を起こすような他の病気が隠れている場合があります。

大腸を調べるためには大腸カメラの検査が必要となります。

治療方法

痔の治療の基本は、生活習慣の改善と排便コントロールになります。もちろん、症状がお辛いときには、軟膏や内服薬による治療を並行しておこないます。

痔とのお付き合いは一生となることが多く、軟膏などで一旦良くなっても、生活習慣の乱れがあると調子が悪くなるということが起こります。また、重症の痔は手術加療が必要となることがあり、そうならないようにしっかりと療養をおこなうことが大切です。

専門医療機関との連携

当院で対応が困難な場合は、地域の基幹病院や専門医療機関と連携し、適切なタイミングでご紹介いたします。患者さまにとって最適な治療を受けていただけるよう、しっかりとサポートいたします。

専門性と経験に基づく安心の診療

消化器外科をはじめとする豊富な専門知識と長年の診療経験を持つ当院が、患者さまの症状や状態に応じて適切な診療科をご案内し、最適な治療方法をご提案いたします。早期発見・早期治療が何より大切ですので、どんな小さなことでもお気軽にお声かけください。

当院では次の専門資格を持つ医師が診療にあたります

  • 外科専門医(外科全般の高度な知識と技術)
  • 消化器外科専門医(消化器系の外科治療に特化した専門性)
  • 消化器がん外科治療認定医(がんの外科治療における専門的技術)
  • 消化器病専門医(消化器疾患全般の深い理解)
  • 消化器内視鏡専門医(内視鏡検査・治療の高度な技術)

これらの専門性により、一般的な外科疾患から消化器系の複雑な病気まで、幅広い疾患に対して質の高い医療を
ご提供いたします。